腸活 とは?腸の働きをよくして身体のコンディションを上げよう(前半)
最近、身体の調子が悪いと思うことはありませんか? 便も不調で、朝起きても疲れが取れない。その原因は、腸にある可能性が大きいでしょう。腸の調子が崩れると、身体全体に悪影響を起こすことが多いのです。
そこでここでは、腸活効果で健康かつキレイになる方法を紹介しましょう。
【腸のメカニズムや働きについて】
腸は長さが5~9mある、人体で最も長い器官です。小腸と大腸の2つに分かれており、小腸は胃で消化された食べ物から栄養を吸収し、大腸では水分を吸収して残りかすを便として体外へ排出します。食べ物を摂取すると、腸はぜん動運動を起こして食べ物を小腸から大腸へと移動させていくのです。この運動が滞ると、便秘になったり腹痛が起こりやすくなったりします。また、腸内には約百種類、600兆個以上の細菌がおり、腸内細菌叢を形成しているのです。この腸内細菌叢のバランスが健康状態を大きく左右します。
【腸活とは?】
・最近耳にする「腸活」
「腸活」とは、腸の働きをよくすることで身体全体のコンディションを上げる健康法のことです。腸内環境は身体の中でも大事な部分のひとつで、身体全体の健康に大きくかかわる部分となります。腸内環境が整うと健康に向かうことになり、ダイエット・美肌にも大きな影響を与えるのです。
・腸内環境をチェック!
では、自分の腸内環境がどんな状態なのか。簡単にチェックしましょう。
☑肉・油もの・スイーツをよく食べる。
☑深夜の飲食など不規則な食事。
☑運動不足・不定期に行う激しい運動。
☑生活リズムが不安定で、夜更かしが多い。
☑平均睡眠3~5時間。もしくは、9時間以上睡眠。
☑なかなか起きられず、朝から胃がもたれている。
☑朝の排便はほとんどなく、出る時間はまちまち。
☑ガスは少なく、便のニオイもない。
以上の項目の中で、5個以上当てはまる人は、腸内環境が悪い方向に向かっているかも……。身体に不調があれば、腸活でリセットしていきましょう。
【腸活による効果】
腸には身体全体の健康に影響を与えることを確認しました。では、腸活によってどのような効果が出てくるのか確認しましょう。
・血液の流れがよくなる
腸の調子がよくなると、代謝機能が上がり老廃物や脂肪が身体の中にたまらない状態になっていきます。そのため、肥満体が解消していくでしょう。また、代謝が上がることで身体全体の血液循環がよくなり、疲れ・だるさの解消にもつながります。
・肌・免疫の向上
老廃物がうまく排出されるようになると、肌にもよい影響を与えます。また、便秘や軟便の解消にもつながるようです。それだけでなく、免疫力が上がり健康な状態を保つことができます。
・口臭・体臭などの解消
腸内がキレイになることで、口臭・体臭の改善につながるでしょう。また、便のニオイも解消されるようです。
・ガンなどのリスクが軽減できる
腸内環境が悪いと、悪玉菌がたまりガンなどのリスクが高くなります。しかし、腸活によって悪玉菌を追い出す習慣をつけておくと、そうした病気のリスクを軽減できるのです。
・便秘解消
腸活を行うと、ぜん動運動が活発かつ規則的に起こるようになります。すると、便秘が解消しやすくなるでしょう。また、腸活は腸内細菌叢のバランスを調えます。腸内に善玉菌が増えても、便秘は解消しやすくなるでしょう。さらに、便秘が解消するだけでなく、便秘が再発しにくくもなります。
・冷え性やむくみの解消
腸から十分に栄養を吸収できるようになると、血行がよくなります。すると手足の末端まで十分に血が行きわたるようになり、冷え性が改善しやすくなるでしょう。血行がよくなれば、老廃物の排泄もスムーズにいくようになります。 むくみとは、本来は体外へ排出されるはずの水分が細胞間隙にたまってしまう現象です。血行がよくなれば水分の排出もうまくいくようになり、むくみが解消しやすくなるでしょう。
・ダイエット
皆様もよくご存じのように、便秘はダイエットの大敵です。便通がスムーズになれば、体重も落ちやすくなるでしょう。また、余分な水分が体にたまるむくみも、体重増加の一因です。むくみが解消されるだけで、1、2kg体重が減ることもあるでしょう。
【腸活の方法】
腸活を行うことで、身体によい効果をもたらすことができます。では、そんな様々な効果を得られる腸活の方法をご紹介しましょう。
・適度に水を飲む
腸の清掃をするため、適度に水を摂取します。朝起きたら水を飲む習慣をつけましょう。朝は腸も寝ぼけているので、腸をやさしく起こすことができます。また、飲む水はなるべく常温か白湯(さゆ)で飲むようにしましょう。腸への負担が少なくなります。男性で1日2リットル・女性で1.5リットルが目安です。
・3食きちんと食べる
毎日3食の食事ペースを作ることで、腸の働きを整えます。朝ごはんを食べることができない人は、バナナやリンゴなど手軽に食べることができるフルーツからで構いません。液体ではなく、固形の食べ物を腸に届けるのがポイント。ただ、朝からラーメン・カレーなどの高カロリーのものは食べないようにしましょう。腸に大きな負担を掛けてしまうことに……。