アルコールは適量を守ろう
血糖コントロールについてお話ししていますが、今回はアルコールについて詳しく見ていきたいと思います(^^)
Q.ごはんを減らしているから、お酒は控えなくてもいいよね?
A.「適量」を守ることが大事です
「糖質オフ」や「糖質ゼロ」のお酒が注目されていますが、あくまでもお酒の主成分はアルコール。糖質に気をとられてアルコール量を見すごさないようにしましょう。
アルコールには血糖値を上げる作用がないので、糖尿病だからといって飲酒制限はないのですが、適量を守ることが大事です。1日にアルコール量で20g相当(日本酒なら1合、ビールなら中びん1本、焼酎なら半合、ワインならグラス2杯程度)が目安です。60gを超えるような多量飲酒が習慣になっている人は、脳出血のリスクが2倍近く高いことが明らかになっていますので要注意。お酒をよく飲む人は血糖コントロールができているか、脂肪肝などのアルコールによる肝機能障害を起こしていないか、定期的にチェックしましょう。
☆チェックポイント
・糖質と糖類
「糖質」とは炭水化物から食物繊維を除いたもの。「糖類」とは糖質のうち単糖類(ブドウ糖など)と二糖類(砂糖など)のこと。
・糖質オフと糖質ゼロ
「糖質オフ」は100mlあたりに含まれる糖質が2.5g以下、「糖質ゼロ」は100mlあたり0.5g未満という意味。
また、お酒好きの人の中には、野菜をほとんど食べない人も見受けられます。しかし、アルコール代謝にはビタミン類が必要なので、ビタミン不足にならないよう、野菜をしっかりと食べましょう。