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【参加レポート】Healthcare Venture Knot 2026@日本橋で実感した、医療DXの「現在地」とプーラビダの挑戦

【参加レポート】Healthcare Venture Knot 2026@日本橋で実感した、医療DXの「現在地」とプーラビダの挑戦の記事です。

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こんにちは!プーラビダ株式会社、代表の浦濱(うらはま)です。

先日、東京・日本橋で開催された「Healthcare Venture Knot 2026」に参加してきました!

会場となったコングレスクエア日本橋には、医療・介護の現場リーダー、医師起業家、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、行政関係者が一堂に会し、「未知を結び、“おもろい”で越えていく」というテーマの通り、熱気に満ちあふれた濃密な時間となりました。

私たちプーラビダも、北九州の訪問看護現場から生まれた業務支援システム「ほぽた君」による自社DXと、そのノウハウを全国に届けるコンサルティングを行っています。

今回のイベントを通じて感じた「医療現場のリアルな課題」「業界の最前線で起きている変化」、そして「私たちが『ほぽたくん』を通じて現場に届けたい本当の価値」について、現場目線・経営者目線でレポートをお届けします。


1. 会場で目撃した「医療現場の今」と先進的な挑戦

セッションやピッチ、ブースを巡る中で、特に印象に残った事例や議論をいくつかピックアップします。

① 「脱・病院らしさ」と心理的安全性への挑戦(平成医療福祉グループ 武久敬洋氏)

精神科認知症病棟において「その日に身体拘束をゼロにした」というエピソードは圧巻でした。当初は現場の反発や殺伐とした空気もあったそうですが、「拘束ゼロ」という揺るぎない方針のもとで試行錯誤を重ねるうち、現場自身が「どうすれば拘束せずにケアできるか」を主体的に考え、実践する文化へと変わっていったといいます。
「先生」と呼ばないフラットな組織づくりや、職種によるユニフォームの差異をなくす取り組みなど、医療界特有のヒエラルキーを崩し、
「病院が病院らしくしなくてもいい世界」を目指す姿勢には、組織づくりにおいて非常に多くの学びと共感がありました。

② 院長AIによる組織対話と営業コストへの問題意識(姫野病院 姫野亜紀裕氏)

約900人の職員に向けて院内報を出してもなかなか届かないという課題に対し、「院長AI」との対話を導入された事例。AIという選択肢を「一桁安い投資」と捉えて果敢に実装するスピード感は素晴らしいものでした。また、「医療機関に提案するベンダー同士が連携し、営業コストを下げてその分安く病院に還元してほしい」という発言は、現場の経営者としての切実かつ本質的な叫びだと感じました。

③ 現場が「本当に使う」ためのUX設計(株式会社クラシテク)

訪問看護のシフト作成やAIレセプトチェックを展開するクラシテク社。当初高機能なツールを作ったものの使われず、最終的に「誰もが使い慣れたLINEのUI」に寄せたことで現場に浸透したというお話がありました。どれほど高度なAIであっても、現場スタッフの日常の導線に溶け込まなければ意味がない――これは自社開発で泥臭く試行錯誤してきた私たちにとっても、深く頷かされるポイントでした。

④ 在宅医療の二大課題を解くビジネスモデル(株式会社ヘンリー)

クラウド電子カルテ「Henry」に「診療報酬債権ファクタリング」を融合させたモデル。2〜3ヶ月かかる保険請求の入金サイクルを短縮してキャッシュフローを安定させつつ、カルテと医事データの一元化で属人化を防ぐ。在宅医療クリニックが抱える「カネ(資金繰り)」と「業務の標準化」を同時に支援するアプローチは非常に鮮やかでした。

⑤ 医療者の「心」と「時間」を取り戻す挑戦(株式会社医伝士 宗大貴氏)

現役医師としての原体験から、訪問看護向け音声記録AI「kowairo」を開発されている宗氏。記録業務を効率化するだけでなく、患者さんとの何気ない「雑談」の中から価値観や意向(ACP)をAIが掬い上げ、本質的なケアの時間を創出することを目指されています。「テクノロジーで医療者の誇りと時間を取り戻す」という志に、深く共鳴しました。


2. 医療現場のDXはなぜ「紙文化」から抜け出せないのか?

ネットワーキングで意見交換をする中で、多くの参加者から聞こえてきたのが「DXが進んでいるように見えて、現場ではまだまだ紙やFAXが手放せない」というリアルな本音でした。

なぜ、国が「医療DX令和ビジョン2030」を掲げる時代になっても、紙文化が根強いのでしょうか?
私たちが自社の訪問看護ステーションで実践してきた経験からも、理由は極めて明白です。

  1. システムの分断(サイロ化): 電子カルテ、レセコン、勤怠、スケジュールがバラバラで、結局印刷して手書きで補う方が早い。
  2. 「学習コスト」の壁: 忙殺されるスタッフにとって、多機能で複雑な新規ツールを覚える心理的負荷は計り知れない。
  3. シフト作成の超絶パズル: 訪問看護や病棟のシフトは、人員配置基準、保有資格、夜勤回数、相性、希望休など無数の条件が絡み合い、Excelや職人芸的な手作業に依存せざるを得ない。

この「現場のリアルな負荷」に寄り添わず、単に最新システムを押し付けるだけでは、現場のDXは絶対に成功しません。


3. プーラビダの挑戦:「ほぽたくん」から始まった「人が育つDXモデル」

今回のKnot 2026を通じて、ヘルスケア特化型AIやシフト作成ツールが急速に増えていることを肌で実感しました。しかし、どれほどツールが高機能化しても、プーラビダが「ほぽたくん」の実践を通じて培ってきた強みは決して揺らぎません。

私たちの強みは、単なるツールの提供ではなく、「自社ステーションを倒産寸前の危機からV字回復させたプロセスそのもの」にあります。

  • 背景:離職率83.3%・1500万の赤字というどん底
    かつてのプーラビダは、看護記録や報告書作成といった膨大な事務作業に現場が圧迫され、残業が常態化。スタッフが疲弊し、離職率は一時83.3%に達し、深刻な経営危機にありました。
  • 「ほぽたくん」の自社開発とV字回復
    この危機を打開するため、IT未経験だった私が、現場スタッフのために開発したのが業務支援システム「ほぽたくん」です。最大の特徴は、現場スタッフの負担を徹底的に削り、本来の『看護』や『人』と向き合う時間を創り出すこと。音声入力やスマートな情報共有ポータル、自動シフト連携を統合しました。
    結果として、残業はほぼゼロになり、2年間で17.5%あった離職率はわずか1.5%に激減。2024年度には利益率10%超えの黒字化を達成し、劇的なV字回復を遂げました。

私たちが届ける「人が育つDXモデル」

この成功体験から、私たちは「単なるシステム導入」ではなく、システムを使って「働くスタッフの強みを活かし、感謝し合い、自律的に組織が育つ文化」をセットで届けるコンサルティング・FC事業を展開しています。

どれだけAIや電子カルテが進化しても、医療や介護を支える主役は「人」です。
「テクノロジーで『働きやすさ』を最大化し、生まれた余白で『働きがい』と『組織の絆』を育む」。これこそが、プーラビダが現場の実践から生み出した、他には真似できない唯一無二の価値だと信じています。


4. 終わりに:未来の医療現場を、現場の手で変えていく

Healthcare Venture Knot 2026に参加して、同じ志を持って医療・介護の課題に立ち向かう素晴らしい仲間や先達がたくさんいることに、大きな勇気と刺激をいただきました。

日本の医療・介護は、深刻な人手不足という未曾有の課題に直面しています。
だからこそ、私たちは「ほぽたくん」を通じて、単に作業を削るだけでなく、「スタッフが誇りを持ち、笑顔で患者さん・利用者さんと向き合える時間」を全国の現場に取り戻していきたいと考えています。

現場の泥臭い苦しみを知っている私たちだからこそできる変革を、これからも一歩一歩、全力で進めてまいります!

これからもプーラビダの挑戦を応援していただけますと幸いです。

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