難病を抱えても、人は誰かと繋がり働ける。分身ロボットカフェDAWNで確信した「100%の生き方」の可能性
難病を抱えても、人は誰かと繋がり働ける。分身ロボットカフェDAWNで確信した「100%の生き方」の可能性の記事です。
いつもプーラビダのブログをご覧いただき、ありがとうございます。代表の浦濱です。
先日、訪れてみたかった場所に足を運んできました。
東京・日本橋にある「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」(公式HPはこちら)です。
ここは、ロボットと人間が共に働く最先端のカフェ。
しかし、店内で動いている分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を操作しているのは、AIやプログラムではありません。難病や重い障害、様々な事情で外出が困難な生身の「人間(パイロット)」です。
運営会社であるオリィ研究所が掲げる「移動困難者の働く選択肢を豊かにする」「孤独の解消」というビジョン。
その最前線を肌で体感した時間は、訪問看護師として、そして一人の経営者として、胸を強く揺さぶられる忘れられない体験となりました。
「アイスが溶けないうちに召し上がってくださいね」
店内に入り、席に着くと、テーブルの上に置かれた小さなOriHimeが可愛らしくこちらを向いて声をかけてくれました。
最初は「ロボットを通じて、遠隔地にいる見ず知らずの人と会話をする」というシチュエーションに、少しの緊張と違和感がありました。
しかし、そのぎこちなさは、ある一言で一瞬にして温かい感動へと変わりました。
「アイスが溶けないうちに、どうぞ召し上がってくださいね」
カメラを通じてこちらの様子を観察し、私がアイスを前にして会話に夢中になっているのを見て、パイロットの方がとっさに優しく声をかけてくれたのです。
定型のセリフを喋る自動ロボットでは、絶対に生まれない気遣い。
画面の向こうにいるパイロットの方が、目の前で起きていることをしっかりと「観察」し、私の状況を「判断」して、心からの「配慮」を言葉にして届けてくれた瞬間でした。
「ロボットを動かしているけれど、ここに通っているのは紛れもなく“人の心”なんだ」と、胸の奥がじんわりと熱くなりました。
訪問看護師として、利用者様の顔が浮かんだ
私は訪問看護師として、日々たくさんの難病(ALSなど)を抱える方や、精神疾患、重度の身体障害と闘う利用者様と関わらせていただいています。
その中で何度も直面してきたのが、「働きたい、社会と繋がりたいという強い意志があるのに、身体が動かない・外に出られないことでその選択肢が閉ざされてしまう」という悔しい現実でした。
しかし、DAWNの空間には、寝たきりであっても、どれほど離れた場所にいても、自分の言葉と笑顔で接客をし、誰かを喜ばせ、生き生きと働いている方々がいました。
「身体が動かなくても、距離があっても、人は誰かの役に立ち、社会と繋がることができる」
テクノロジーを正しく使えば、こんなにも温かく、希望に満ちた世界をつくることができる。すでに可能性はここまで広がっているのだと、目の前の景色が明るくなるような強い確信を得ました。
私たちが目指す「テクノロジー×人間力」と同じ場所へ
私たちプーラビダも、創業以来「すべての人に100%の生き方を」を理念に掲げ、現場のDXを進めてきました。
私たちがデジタルを使う理由は、業務を機械化して人を減らすためではなく、「メンバーの心に余白を生み出し、誰よりも人間臭く温かいケアを届けるため」です。
オリィ研究所様が実践されていることも、まさに同じでした。
テクノロジーは、人を排除するための道具ではなく、人が持つ本来の「人間力」や「温もり」を、身体や距離の壁を越えて解き放つための翼なのだと、深く共鳴いたしました。
プーラビダでも、もっとできることがある!
新しい刺激に満ちた空間を後にしながら、私の頭の中にはたくさんのワクワクするアイデアが溢れていました。
「プーラビダの事業所の受付に、OriHimeを置いてみたらどうだろう?」
「在宅で療養されている私たちの利用者様が、パイロットとしてステーションの仲間や地域の方々をお出迎えできたら、どれほど素敵な生きがいになるだろう?」
まだまだできることはたくさんあります。
医療・看護という枠組みに縛られず、最先端の技術と人間力を掛け合わせて、関わるすべての方が自分らしく輝ける社会を創っていく。
そんな未来への挑戦を、プーラビダはこれからも北九州の地から力強く進めてまいります!
素晴らしい体験と温かいおもてなしを届けてくださったパイロットの皆様、そしてオリィ研究所の皆様、本当にありがとうございました!
