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鉄欠乏性貧血の対処法①


栄養コラム

 私たちの体の赤血球のおもな生理作用は、組織へ酸素を供給することです。そのため貧血になると、体組織の酸素欠乏によるさまざまな症状が出現します。

では鉄分が不足している場合どのようにしたら良いのでしょうか?今回は鉄欠乏性貧血について勉強していきたいと思います(╹◡╹)

疾患の概要

 血液は、成人体重の約1/13の重量であり、心臓ならびに全身の血管を循環しています。

 血液は、赤血球、白血球、血小板の血球成分と、血漿からなります。赤血球は酸素を運搬し、白血球は免疫系を構成し、血小板は止血の役割がある。貧血は赤血球数あるいはヘモグロビン(血色素量)が減少した状態です。

 鉄欠乏性貧血は、ヘモグロビンの構成成分である鉄の不足によりヘモグロビンの合成が低下した状態で、血液の酸素運搬能力が低下する。血液疾患のなかでもっとも頻度の高い疾患です。

【鉄欠乏の原因】

摂取量不足‥偏食、過度のダイエット、少食、摂食障害、胃腸障害

吸収障害‥胃酸欠乏、胃腸の術後、慢性下痢、吸収不良症、甲状腺機能低下症など

需要増大‥発育の盛んな幼児期、思春期、妊娠、出産、授乳、月経など

喪失‥過多月経、癌や潰瘍による消化管出血、痔疾患、子宮筋腫や子宮癌などによる性器出血、血尿など

 

鉄欠乏といっても色々な原因が考えられるんですね。鉄欠乏を感じている方は、当てはまるものはありましたか?では次回は栄養ケアの実際についてみていきたいと思います!


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