top of page

唾液の知られざる健康パワー


 口の中に自然とわき出る無色透明な「唾液」。ふだんは気に留めることもありませんが、じつは最近、「健康を守る機能性が高い体液」として注目を集めています。

 主成分は水ですが、唾液には100種類以上の健康成分が含まれ、歯周病など口内の病気だけでなく、生活習慣病などあらゆる病気の予防に貢献しています。まさに、「知られざる万能薬」といえる、頼もしい存在なんです。

 唾液の持つ健康パワーは、日々の小さな工夫で高められます。口の乾きが気になるドライマウスの方はもちろん、そうでない人も、唾液のことを見直して健康管理に役立てましょう。

唾液は健康成分の宝庫。100種類以上も含まれ、健康や病気予防に大活躍!

①歯周病やむし歯のリスクを下げる

 唾液中の種類豊富な抗菌物質が、歯や歯ぐきに悪さをする細菌を撃退!また重炭酸塩という成分には、食後のむし歯になりやすい口内環境をリセットする役割があります。ちなみに、唾液が減ると口臭も強くなりがちです。

②唾液の免疫力で風邪ウイルスをブロック

 唾液に含まれる抗菌物質が多いほど免疫力が上がり、風邪、インフルエンザなどのウイルスや悪い細菌の侵入を防いでくれます。抗菌物質の代表格lgAには、免疫力とかかわりの深い腸内環境を整える働きも。

③体をさびつかせず、生活習慣病を予防

 体の細胞の老化を早める活性酸素は、がん、動脈硬化といった生活習慣病の原因のひとつ。唾液には活性酸素の活動を弱める抗酸化物質や酵素もいっぱい。その筆頭が母乳にも多く含まれるラクトフェリンです。

④アンチエイジング効果で肌や髪の若さをキープ

 ラクトフェリンなどの抗酸化物質が体の老化を防止。さらに、うるおいのある肌に欠かせないコラーゲンやヒアルロン酸をつくる成分、発毛を促す効果のある成分も、唾液に含まれています。

⑤脳の栄養になる成分もたっぷり!ストレスにも強くなる

 唾液には脳を元気にする成分も!特に注目したいのは、「脳の神経細胞の栄養」と呼ばれる成分BDNF。脳細胞をストレスなどのダメージから守り、再生を促進します。

 

唾液には健康効果がこんなにもあるのですね。次回はさらに唾液の性質について詳しくみていきたいと思います(╹◡╹)


アーカイブ
bottom of page