骨力アップの食事法
前回は骨量のチェック法についてみていきましたね。 骨質や骨量を高め、じょうぶな骨を作るためにはどのような食事をとったらよいのでしょうか?Q&A形式で見ていきましょう(╹◡╹) 日常的にしっかりカルシウムをとるには、どうしたらよいですか? まずは牛乳・乳製品がおすすめです。調理せずにそのまま摂取できると、カルシウム量が多いうえ、その吸収率が高いことも大きな理由です。また、ちりめんじゃこを常備しておけば、いろいろな料理に加えることができます。 また外食・中食時のメニューにも一工夫を。コンビニでサンドイッチを買う時はチーズ入りにしたり、ハンバーガーはチーズバーガーを選ぶと乳製品が摂れます。 カルシウムはとりだめできますか? 残念ながらできません。必要以上に摂取しても消化管から吸収されないため、食事のたびに少しずつとるようにしましょう。毎日の食事に、乳製品や小魚、小松菜などの青菜類、大豆製品をプラスしましょう。食事から充分なカルシウムを摂取できないのであれば、カルシウム入りの菓子などを利用しても○。その場合、1回のカルシウム摂取量は200mg程度の目安に

骨密度の現状をチェックしよう
前回、骨の健康は女性ホルモンと大きく関わっていることが分かりました。骨折を防ぎ、寝たきりにならない為にもまずは骨密度の現状をチェックしましょう。 自覚症状がなくても一度は骨密度を測定し、前回紹介しました<避けられるリスク>を避けましょう。 中高年が骨粗鬆症予防のためにできることは、骨密度の減少をできるだけゆるやかにし、「横ばい」を目指すことです。 骨粗鬆症の診断は、おもに骨折の有無と、骨密度の測定によって行います。これは、骨密度が最も高いとされる年代の日本人の平均骨密度の値を100%として、今の自分の骨密度がどれくらいかを示しています。骨折があれば80%未満、骨折がなくても70%未満であれば骨粗鬆症と診断されます。 骨粗鬆症と診断されても、現在は薬で骨がもろくなるのを防いで、骨折を予防できるようになってきました。大切なのは早期発見です。 <おもな骨密度測定法> DXA法(二重X線呼吸法) 2種類のX線を使って測定する最も精度が高い検査法。骨粗鬆症の診断には、腰椎(背骨の腰の部分)と大腿骨の2つの部位の測定が推奨されている。 超音波測定法 超音波を

骨力アップで骨粗鬆症予防
最近 腰や背中が痛い、背中が曲がってきた、身長が低くなった。こんな症状はありませんか? 骨密度の低下は、40歳~50歳代の中高年者も無関係ではありません。骨粗鬆症予防を今すぐ始めるべき理由と対策についてみていきたいと思います。 骨の健康は、女性ホルモンと大きくかかわります 女性の骨密度は18歳頃までにピークを迎え、閉経を機に急激に減少します。 骨は、網目状をしたコラーゲンの柱のまわりにカルシウムやリンが付着して、強度とともに弾力性を維持しています。成人して体の成長が止まっても、骨は新陳代謝をくり返し、つねに古い骨から新しい骨へと作りかえられています。 骨の強さは、「骨密度」と「骨質」によって決まります。骨密度は「骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるか」、骨質は「骨のしなやかさ」を指します。 女性の骨密度は思春期の18歳頃までにピークを迎えます。思春期以降、骨密度は少しずつ低下するものの、女性ホルモンにはカルシウムが骨から血中にとけ出すのをおさえる働きがあるため、その低下スピードはゆるやかです。 閉経によって女性ホルモンが減少すると、新し

