top of page

女性にぴったりの漢方薬


健康コラム

ひとつの漢方薬でさまざまな症状を改善

 漢方薬は中国から伝わった医学をもとに、日本で独自の発展をとげた伝統医療です。カラダを構成する「気(元気・気力)」「血(血液)」「水(血液以外の体液やリンパ液)」の流れを重視し、これらのバランスが崩れたときに漢方薬を用いて整えます。

 冷え、むくみ、生理不順など女性特有の症状は、じつは漢方の得意分野。女性ホルモンのバランスを整え、血流をよくする生薬がたくさん含まれているからです。漢方薬はひとつの薬剤の中にさまざまな生薬が入っているのが特徴。たとえば当帰芍薬散は、シャクヤク、ソウジュツなど6つの生薬を調合した薬で、シャクヤクには鎮痛効果、ソウジュツには整腸作用や利尿・発汗作用があります。ひとつの漢方薬を飲むことで、さまざまな不調に同時にアプローチできるのです。

漢方薬の選び方

・自分の症状に合ったものを選ぶ。迷ったら専門医に相談する。

・体質改善が目的なら、最低でも2~3か月は飲み続ける。すぐに効かなくても継続してみる。

・味が合わないものは、体質に合わない場合もある。飲みやすさもポイントのひとつ。

・カンゾウを含む漢方薬は多量に摂取すると副作用が出る場合があるので、2種類以上飲まないようにする。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

虚弱体質で貧血ぎみ。めまいやむくみ、肩こりがあり人に。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

体力は中程度。上半身がのぼせ、足が冷える人に。

・加味逍遥散(かみしょうようさん)

肩がこって疲れやすく、精神不安やいらだちがある人に。

 

 漢方は冷えや肩こりなど、対症療法では根本的に治りにくい症状が得意分野で、体質(整理痛、整理不順、更年期障害など)そのものを改善します。女性ホルモンの乱れによるイライラ、だるさ、不安や悲しみなど、病名のつかない「未病」を改善してくれますのでお悩みの方は取り入れてみてはいかがでしょうか。


アーカイブ
bottom of page